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keyword:自信
Vol.13  誰とでも、はだかの付き合いができれば、いいなぁと思います。誰にも、そのままの自分で付き合えたら、どんなに幸せかと思います。以前の私は、いつも、仮面をかぶっていたように思います。相手が、自分をどう見ているんだろうかと、気になりました。自分をバカにするような奴には、鬼の仮面をつけて、敵対感情をもちました。しかし自分を許し、愛してくれるひとには、天使の仮面をつけました。自分をどこまでもさらけ出せるから、楽でした。人に会うたびに、次々に、取っかえ引っかえ仮面を付け替えなければならないのですから、とても疲れました。
 いまから思うと、それは自己嫌悪と劣等感がそうさせていたのだと思います。つまり、「はだかになれない」ということだったのです。それは、自分に自信がもてないということなんですね。もし、自分に本当の自信があるのならば、ひとからどのように思われようと、どのように見られようと、平気なんです。自分に自信がないから、バカにされているんじゃないかとか、どう思われているのかわからないといって不安になっていたのです。
 でも、ひとからバカにされないように、喧嘩が強くなろうとか、学力をつけようとか、地位や名誉を身につけようとしてつけた自信は、「はだか」であることの自信とは違うと感じました。
 そんなとき、詩人・竹部勝之進さんの作品、「天下泰平」に出会いました。

  フッテヨシ
  ハレテヨシ
  ナクテヨシ
  アッテヨシ
  シンデヨシ
  イキテヨシ (『詩集 はだか』より)

 これを読んだとき、そこには、「はだか」であることの自信が満ち満ちていると感じました。相対的な価値を身につけた自信ではなくて、絶対の価値に出会っているはだかの竹部さんを感じます。それは、相対的な価値観が全部破れたところから、自然に涌いてくる泉のような自信ではないでしょうか。すべてのことを「ヨシ」と全面肯定できれば、これほどの自信はないはずです。私たち人間は、こころの奥底で、すべてを「ヨシ」と引き受けられる、この全面肯定の自信を待ち望んでいるのではないかと思います。

武田定光(親鸞仏教センター嘱託研究員)

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