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Vol.37:30年後の自分への質問  羽塚 高照  30年後の自分への質問。
 30年後の世界はどうなっていますか。――世界は平和ですか。世界は安穏(あんのん)ですか。核兵器は減りましたか。戦争は起きていませんか。
 20世紀の最後の10年で、大人は200万人の子どもを殺しました。21世紀のはじめ、不幸にして、人類はまた大きな戦争を起こしました。それから30年、人類は、怨(うら)みの連鎖を断ち切ることができましたか。
 差別と偏見は、まだなお多くの人を苦しめていますか。人類は、対立や差異を乗り越える叡智(えいち)を手に入れていますか。
 環境問題は改善されていますか。空気はきれいになりましたか。水は、緑はきれいですか。星はきれいですか。
 無駄使いは減りましたか。「もったいない」という言葉は忘れられていませんか。
 科学技術は、信じられないくらい進んでいると思います。いまでも僕らの日常のスピードはどんどん加速しています。遺伝子工学の進展によるクローン技術とか、遺伝子組み換え食品とか、ES細胞を使った再生医療とか、ヒトゲノム解析とか、脳死・臓器移植問題とか、人工臓器とか――最先端の技術は、期待や希望、それよりももっと大きな不安を、いま私に抱かせています。人間がモノとして扱われてはいないかと。
 30年後の日本はどうなっていますか。――日本人は、「豊かさへの欲望」に自分をしばりつけることをやめていますか。21世紀のはじめ、日本では「勝ち組み」「負け組み」ということばが流行しました。「自己責任」「新自由主義」という旗の下で、人々はひたすら競争していました。日本人は、利潤だけを盲目的に追求し、格差を広げようとする社会の不健康さに気がつくことができましたか。
 子どもたちは生き生きとしていますか。子どもたちは外で元気に遊んでいますか。そして、子どもは親に愛されていますか。
 30年後、生きていれば私は60歳になっています。60歳の自分へ――あなたはどのような生きかたをしていますか――
 夫婦は仲良くやっていますか。子どもは無事に成長しましたか。
 どんな本を読んでいますか。何か新しいことをはじめましたか。
 つまらないことでくよくよしていませんか。
 人の意見はちゃんと聞いていますか。
 仏教の学びは続けていますか。
 すこしは仏教がわかりましたか。
 お念仏していますか。
 お寺の境内の辛夷(こぶし)は、春になるとまたきれいな花を咲かせていますか。

羽塚高照(親鸞仏教センター研究員)

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