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親鸞仏教センター通信
第7号 September 2003
[巻頭言] 共通の問い
親鸞仏教センター研究員 田村 晃徳
 講演では子どもの虐待に関する理論面だけではなく、相談員をされている講師ならではの多数の具体例が語られ、そのいずれもが印象的であった。しかし、私にもっとも印象深かったのは、講師の「子どもの虐待防止」に取り組む姿勢である。「今までにも数多くの虐待に関する相談を受け、ケアもしてきたのだが、『果たして、あれでよかったのだろうか』という自身への問いが常にある」のだとおっしゃっていた。講師のそのような問いが、なぜか私には残った。

 私たちは「答え」がほしい。「答え」がないと不安で落ち着かず、前に歩めない気がする。それは「答え」を目の前に見いだすことにより、自身を納得させようとしている、とも言えるだろう。しかし、私たちを歩ませるものは、実は眼前に見つけようとしていた「答え」ではなく、背中を押してくれるような「問い」なのではないか。

 先の講演においてもそうであった。多くの体験から、結論を出すことも大切な一つの方法であろう。しかし答えを出して、そこに自分を納めるのではなく、常に問い続け、虐待という現場に向かおうとされる講師の姿勢。そこに私は感銘を受けたのである。もちろん、今回の講師の方が虐待の問題を通じてであったように、問いの最初の形はその人の状況によってさまざまであろう。しかし、最後は「人間とは何か」、そして「私とは何か」という問いへと帰着するのではないだろうか。

 人間に出会いつつ、問いを持ち続け、思索する人々がいる。そのような人たちとは、たとえ専門の領域は異なっても、その見つめている先が人間の問題である以上、仏教、親鸞の教えとどこかでつながりを持つ。講演終了後、講師の方が『アンジャリ』(親鸞仏教センター情報誌)を喜んで受け取ってくださり、「仏教に興味がある」と私におっしゃられたのは、決して偶然ではないだろう。共通の問いが仏教と現代の人々を結ぶのである。
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