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親鸞仏教センター通信
第31号 September 2009
[巻頭言]「ダーウィン年」に寄せて
親鸞仏教センター研究員 常塚 聴
 今年(2009年)は、チャールズ・ダーウィン(1809〜1882)の生誕200年、そして『種の起源』(The Origin of Species)が出版(1859年11月24日)されてから150年目という科学史上における記念すべき年にあたる。ダーウィンによって理論づけられた進化論は、従来の自然観にまさに「コペルニクス的転換」―コペルニクス自身によるものに続く二回目の―をもたらした。人間は創造主である神によって特別に全世界の支配者として選ばれた存在であるという、それまでの認識に大転換を加えたのである。
 当然、この変革が素直に人々から受け入れられたわけではない。特に、キリスト教の保守的な立場からの反対は強く、現在でもアメリカを中心として進化論がキリスト教の教義とは相容れないという主張をする人は多い。
 もちろん、個人が進化論を否定する信条をもつことは自由だ。だが、保守的なキリスト教徒が主張するように、科学が示す世界観が宗教の世界観と決定的に相容れないとは、私には思えない。
 現代の科学の知見によれば、現在の脊椎動物のすべては、もとをたどれば約5億年前のカンブリア紀に生息していたただ一種類の(あるいはそれと近縁の数種類の)原索動物の子孫である。われわれ人間の体にも、そのはるか遠い祖先の―遺伝情報に刻まれた―記憶が残っている。脊椎動物の体の構造がみなほとんど同じなのは、その共通の祖先の記憶を受け継いでいるからである。
 しかもわれわれ生物は、遺伝情報という同じ基礎の上に、それぞれが何とも見事な環境への適応を見せている。地球上で、生命が存在しない場所はほとんどないといってよい。人間が生きられる環境はごく狭いものだが、生命全体としてみれば地球のほとんどすべての環境に生命が息づいている。それも、生命の誕生以来決して途絶えることなく、生命の営みは地球上で続けられてきたのである。
 生命というものはなんと力強く、そして素晴らしいものであろうか。そして、今ここにこうして私が存在しているということが、なんと不思議で希有なことであることか。生命の事実を前にして、こう感動の声を挙げるのは、何も宗教家にのみ許された特権ではあるまい。「ダーウィン年」である今年を機会に、あらためて生命の尊さを考えてみたいものである。
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