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親鸞仏教センター通信
第54号 September 2015
新天地へ……願に生きよ、と。

親鸞仏教センター所長 本多 弘之
 仮の構造物(プレハブ)で試しに実践しようと立ち上げた「親鸞仏教センター」が、すでに発足から14年になり、手狭であることから移転できることを願ってきた。何件かの物件とのすれ違いのあと、たまたまこのたび、本郷三丁目の隣町、湯島二丁目にある建物が、大きさも場所もわれらの意向にぴったりの物件であり、建て主がその地で事業をされていて、われわれの研究センターの願いに共感して、喜んでお譲りくださることになった。
 センターの現在地、本郷追分は、旧教学研究所東京分室の跡地であり、100年前には浩々洞が所在した場所の近所でもある。今回の移転先は、東京大学の南東側であり、本郷三丁目の駅から500メートルほどのところで、由緒ある現在地から2キロほど都心に寄った場所である。
 親鸞仏教センターがこういう好条件の物件に恵まれるということは、現代の問題を学び現代の事情に応答しつつ、親鸞の思想信念を表現しようと試みる願いに対して、その意図を諸仏菩薩たちが応援してくださっているのだとも感じられるのである。
 21世紀に入った現在は、交通・通信の発達で情報が地球を瞬時に駆け巡り、人的交流もいよいよ活発になっている。そういう情況に引き込まれたからとて沈没するのでもなく、そういう事態と無関係に独り善がりの保身に閉じこもるのでもなく、しっかりと親鸞の発する信念を受け継ぎ、「心(しん)を弘誓の仏地に樹(た)て、念を難思の法海に流す」姿勢を堅持することは、まことに困難至極である。しかも、この困難な願いを都市空間に持続することは、砂地に水をまくような虚(うつ)ろさと重なることでもある。
  思い直せば、この願心は有限無能な個人の分限に存するものではなく、無限大悲の法蔵願心の領分のものである。親鸞聖人700回御遠忌記念講演で曽我量深師が出された「信に死し願に生きよ」の課題を、この新たなる場所をいただくことを縁として、いよいよしっかりと実践的に受けとめ直していかなければならないと思うのである。われらの立場は「凡夫」である。煩悩具足にして罪業深重であるままに、弘誓の大地に立ってこの困難な時代社会を共に生き抜いていく智慧と力を明示していくのである。「貧富貴賤(きせん)を簡(えら)ばず、男女老少を問わず」、平等の大道を開示する教えを生き抜くのである。「願に生きよ」という勅命を聞くとは、平等に衆生を潤さんとする大悲心を信受し、「悲しきかな、愚禿(ぐとく)鸞」の自覚を忘れず、共に凡夫であることを大切に生きていこうとすることであろうと信ずるのである。
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