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研究活動報告
親鸞仏教センター研究交流サロン
 第15回親鸞仏教センター研究交流サロンを開催(2016年6月24日)
テーマ 「現代と古典―「役立つ」学びとは?」

発題 川井 博義 氏(筑波大学非常勤講師[倫理学])
コメンテーター 田中 さをり 氏(高校生からの哲学雑誌『哲楽』編集人)

 親鸞仏教センターでは、これまでご縁をいただいたさまざまな分野の有識者の方々と、共通のテーマに基づき相互に意見交換ができる研究交流の場として「親鸞仏教センター研究交流サロン」を開催しており、今回初めて、本年4月に移転開所した親鸞仏教センター新施設で行った。

 第15回目を迎えた今回は、人文系学部の「社会的要請の高い分野への転換」が強くうたわれた国立大学に対する文部科学省の通知も踏まえ、「現代と古典―「役立つ」学びとは?」をテーマに、発題者に川井博義氏(筑波大学非常勤講師[倫理学])[写真右]、コメンテーターに田中さをり氏(高校生からの哲学雑誌『哲楽』編集人)[写真左]を迎え、川井氏の発題、田中氏のコメントの後、参加いただいた約20名の方々と意見交換を行った。

 川井氏は、そもそも「役立つ」とはどういうことかを考察したうえで、専門である現存する最古の和歌集である古典『萬葉集』の紹介と、そこに見られる「共存の思想」を語った。そして、古典を扱う研究者として、古典の意義を、「古典は「私たち」を見つめ直す鏡である。既存の価値観、世界観、人間観自体(そのもの)を問い直すとき、あるいは、その限界に気づいたとき、古典が必要となる」と提起した。

 引き続き、哲学者を中心に多くの研究者と出会ってきた田中氏が一問一答の質問形式で鋭くコメント。発題中に、一般の研究活動では見られない研究者個人の思い入れが見られたことを指摘し、川井氏から今回の発題の趣旨についての応答があった。その他、「役立つ」ことに関する質問に対して、教育現場での実例などが詳説された。

 最後に、田中氏は「研究者ではなく、研究分野を支える周りの人々が、その有益性を慎重に言葉にしていくべきである」と、広報の視点から「役立つ」ということについての自論を述べた。

 意見交換においては、若手研究者を中心に、研究の価値、古典の特別性、現代にも通じる根源的要求について活発な意見が交わされたほか、宗教や哲学の分野も含まれる人文系学部に対する社会動向にもふれる議論が展開された。
 「役立たなくてもいい」と議論を終わりにするのではなく、古典の意義についてはもちろん、当センターの活動の中心である研究活動について、現代における研究そのものの意義が問われる場となった。

(文責:親鸞仏教センター)
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