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研究活動報告
親鸞仏教センター研究交流サロン
第8回「親鸞仏教センター研究交流サロン」を開催(2013年3月28日)
テーマ 〈尊厳死〉を問いなおす
─〈生きている〉から考えていくために─


発題 川口有美子氏 コメンテーター 鍋島直樹氏

  第8回目となる今回は、フクラシア東京ステーション(千代田区)を会場に開催され、「〈尊厳死〉を問いなおす─〈生きている〉から考えていくために─」というテーマで、NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会理事の川口有美子氏から発題をいただいた。その後、コメンテーターとしてお招きした龍谷大学教授の鍋島直樹氏の発言を皮切りに、参加した約30名の方々と意見交換を行った。
 川口氏は、難病中の難病と言われる筋萎縮性側索硬化症(ALS)を罹患(りかん)した母親の介護を通して気づかされた人間の尊さについて語られ、現在同じ病に苦しむ患者と家族をサポートする取り組みについて紹介された。そして昨今、「安楽死」という言葉が「尊厳死」と名を変え、その行為が法制化されることによって、終末期患者の本当の意思が取りこぼされること、さらには、この法制化がきっかけとなり、今以上に弱者が淘汰される世の中になっていく可能性があることに警鐘を鳴らされた。
 この発題を受けて鍋島氏は、「患者を大切に思う心は一つではなく千差万別であるため、法律を設けることにより、終末期のあり方が限定される危険性がある」と指摘した。また、死生観について仏教の立場から応答され、特に「死を受容することが仏教のゴールではなく、生を全うしていく事が仏教の教えである」と力強く話された。
 続いて、医療関係者をはじめ法曹界、メディア関係者などが、それぞれの立場から尊厳死に対する認識や、介護の現状についてなどを話され、活発な意見交換がなされた。

(文責:親鸞仏教センター)

※ 内容は、『現代と親鸞』第27号に掲載しています。




川口 有美子(かわぐち ゆみこ)
NPO法人さくら会理事・有限会社ケアサポートモモ代表取締役、日本ALS協会理事
 1962年東京都出身。ALS(筋萎縮性側索硬化症)の母親の在宅医療を支えた経験をもとに、2003年在宅人工呼吸療法のための介護サービスを提供する会社「ケアサポートモモ」を設立。同年NPO法人「ALS/MND(筋萎縮性側索硬化症/運動ニューロン病)サポートセンターさくら会」を立ちあげ、人工呼吸療法や経管栄養、吸引などの医療ケアの研修事業をはじめる。2004年より立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程在籍。2005年日本ALS協会理事に就任。2009年ALS/MND国際同盟会議理事就任。著書に『逝かない身体―ALS的日常を生きる』(医学書院)。同書にて「大宅壮一ノンフィクション賞」受賞。共編著書に、『在宅人口呼吸器ポケットマニュアル』(医歯薬出版)など。

鍋島 直樹(なべしま なおき)
龍谷大学教授・人間・科学・宗教オープンリサーチセンター長
 1959年兵庫県出身。龍谷大学大学院文学研究科博士課程単位取得。文学修士。現在龍谷大学文学部真宗学科教授。専門は真宗学、親鸞の死生観、仏教生命観と生命倫理。著書に、『死別の悲しみと生きる』(本願寺出版)、『アジャセ王の救い―王舎城悲劇の深層』(方丈堂出版)、『親鸞の生命観 縁起の生命倫理学』(法蔵館)、『自死を見つめて―死と大いなる慈悲』(本願寺出版)など。共著に、『いのちへの慈愛 宮沢賢治・民家の世界』(龍谷大学、方丈堂出版)、『人間・科学・宗教ORC研究叢書2 仏教生命観の流れ 縁起と慈悲』(龍谷大学、法蔵館)、『死を超えた願い―黄金の言葉』(龍谷大学、河北印刷)、『死と愛 いのちへの深い理解を求めて』(龍谷大学、法蔵館)、『宮沢賢治の銀河世界 みんなのほんとうのさいわいをさがしに』(龍谷大学、河北印刷)、『心の病と宗教性―深い傾聴』、『人間・科学・宗教ORC研究叢書7 仏教と生命倫理の架け橋』(共に龍谷大学、法蔵館)、『しあわせ読本1 幸せの種をまこう』(フェリシモ出版)など。
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