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研究活動報告
親鸞仏教センター研究交流サロン
 第11回「親鸞仏教センター研究交流サロン」を開催(2014年6月3日)
テーマ 生きづらさから考える
        ―「物語」の可能性―


発題 清水 眞砂子氏  コメンテーター 青木 省三氏

  2014年6月3日、11回目となる今回は、発題者に児童文学者の清水眞砂子氏、コメンテーターには、前回、発題者として参加いただいた川崎医科大学精神科学教室主任教授の青木省三氏をお招きし、前回のテーマから「生きづらさ」という課題を引き継ぎ、「生きづらさから考える―『物語』の可能性―」をテーマに大手町ファーストスクエアカンファレンス(千代田区)を会場に開催しました。

 まず、清水氏はさまざまな児童文学作品を紹介しつつ、朗読も交えて、その物語が生まれてきた背景を浮かび上がらせ、物語との出会いのすばらしさを語られました。そして、「物語があることはすばらしいが、自分を縛る物語もある。自分の物語を打ち壊してくれる物語が一番よ い物語である」と話され、作っては壊され、壊されては作っていくところに、人間が本来もっている物語性、また、その無限の可能性を示唆していただきました 。

 続いて、青木氏は医療の現場から、「人が立ち直っていくときは、自分を肯定すること、希望を見いだしていくことが不可欠。児童文学との共通点に、薬を処方するのではなく、希望を処方することがあるのではないか」と述べられ、「今の社会は変わった人を排除して、 均一な集まりを作ろうとしている。人は子どもを卒業して大人になるのではない。子ども性をもちつつ成熟していくということがある。」と成熟と未成熟の単純な対立だけでは語れないことを強調されました。そして、「本当の物語はいのちを与える」と議論の口火を切っていただきました。
 その後、ご参加いただいた約30名の有識者の間で活発な意見交換がなされました。

(文責:親鸞仏教センター)

※ 内容は、『現代と親鸞』第30号(2015年6月1日号・一冊1,200円)に掲載の予定です。




清水 眞砂子(しみず まさこ)
児童文学者・翻訳家
1941年北朝鮮生まれ。静岡大学教育学部卒業後、県立島田高等学校英語教諭。68年より児童文学の翻訳を始める。青山学院女子短期大学講師、助教授を経て同短期大学教授。2010年退官。アーシュラ・K・ル=グウィン『ゲド戦記』の翻訳で知られる。
主な著作に、『もうひとつの幸福―挫折と成長』(岩波書店・1994年)、『子どもの本のまなざし』(洋泉社・1995年・新装版・日本児童文学者協会賞受賞)、『幸福の書き方』(洋泉社・1995年・新装版)、『子どもの本の現在』(岩波書店・1998年)、『学生が輝くとき』(岩波書店・1999年)、『幸福に驚く力』(かもがわ出版・2006年)、『そして、ねずみ女房は星を見た』(テン・ブックス・2006年)、『青春の終わった日』(洋泉社・2008年)、『本の虫ではないのだけれど 日常を散策する機(かもがわ出版・2010年)、『不器用な日々 日常を散策する供(かもがわ出版・2010年)など多数。
翻訳に、『ゲド戦記』(全6巻・岩波書店・1976〜77年・日本翻訳文化賞受賞)、『夜が明けるまで』(岩波書店・1980年)、『ゆがめられた記憶』(岩波書店・1996年)、『トーク・トーク―カニグズバーグ講演集』(岩波書店・2002年)など多数。

青木 省三(あおき しょうぞう)
 1952年広島県生まれ。岡山大学医学部卒業。慈圭病院勤務、岡山大学医学部神経精神医学教室助教授を経て、現在川崎医科大学精神科学教室主任教授。
 著書に、『思春期 こころのいる場所―精神科外来から見えるもの』(岩波書店・1996年)、『思春期の心の臨床―面接の基本とすすめ方』(金剛出版・2001年)、『僕のこころを病名で呼ばないで―思春期外来から見えるもの』(岩波書店・2005年)、『精神科臨床ノート』(日本評論社・2007年)、『時代が締め出すこころ―精神科外来から見えること』(岩波書店・2011年)、『ぼくらの中の発達障害』(ちくまプリマー新書・2012年)など多数。
   共著に、『心理療法の基本―日常臨床のための提言』(金剛出版・2000年)、『精神医学』(文光堂・2003年)、『心理療法とは何か―生きられた時間を求めて』(2004年・金剛出版)、『心理療法における支持』(日本評論社・2005年)、『心理臨床という営み―生きるということと病むということ』(金剛出版・2006年)など多数。
 訳書にデレック・スタインバーグ『心理士・ケースワーカー・教師・ナース・精神科医のための思春期青年期の精神医学』(1992年・二瓶社)など。
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