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ブックレビュー(書評)
2007年 7月
『善悪の彼岸へ』
  宮内 勝典 著 [集英社 1900円 2000年]

 本書は「若者たちは、なぜオウムに走ったのか」という問いに、真正面から取り組んだものである。評者が最も印象に残ったのは、著者の苦悩「事件当時の発言」として本書の末尾に掲載されている著者の苦悩が露呈されている部分である。著者は、オウムの教義に徹底して批判を加える一方、「みんな出世と銭金のことしか考えていない」と言うオウム信者に、ある種のシンパシーを感じることを正直に告白している。そして、「私は小説家だが、オウムの信者たちは文芸書など見向きもせず、麻原彰晃の本を選んだのだ。文学者の一人として、私は敗北していると感じている」と述べている。そして、既成仏教にも同じ屈辱があるはずであるのに「若者たちに語りかける心ある僧はいないのか」と嘆いている。
 事件から10年以上が経過した。しかし、事件が投げかけた問いは、今も私たちの喉元に突きつけられているように思われる。

文責:羽塚高照(センター研究員)

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