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ブックレビュー(書評)
2007年11月
『失敗学のすすめ』
  畑村 洋太郎 著 [講談社文庫 533円 2005年]

 失敗をおそれるあまり、創造性が失われてしまうということはしばしばあることではないか。このことは技術の領域だけに限らない。人間は有限な存在であり、その人間が創造してきた社会において、失敗はつきものである。私たちは、むしろ社会から創造性が失われてしまうことの恐(ろし)さに目を向けるべきなのかもしれない。
 自己の利だけに捕らわれて行動することは、「局所最適・全体最悪」をもたらすと著者は指摘する。他者を含む全体が見渡せないからである。しかし、どれだけ全体に配慮しようとも、全体を見渡せない私たちは失敗を犯してしまうことも事実であろう。
 親鸞のいう「悪人」とは、失敗を犯さずにはいられない人間像である。失敗をばねに歩み行く人間にこそ真宗の救いはある。そう考えてみれば、「失敗学」の発想は、真宗の教えにきわめて近いという感想をもってしまうのは、私だけではないはずだ。

文責:山本 伸裕(センター研究員)

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