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ブックレビュー(書評)
2007年12月
『不実な美女か貞淑な醜女か』
  米原 万里 著 [角川ONEテーマ 686円 2007年]

 ロシア語通訳者による、秀逸なエッセイである。
 タイトルにある「不実」「貞淑」というのは、通訳するにあたって意味の内実を伝える正確さのたとえであり、「美女」「醜女」というのは、文体の美しさのたとえである。理想は「貞淑な美女」であるわけだが、瞬間的な判断が求められる実際の通訳では、そう簡単にはいかない。通訳者の苦闘の様子が、豊富なエピソードとユーモアを交えて、軽快に語られてゆく。
 本書のおもしろさは、それだけではない。「通訳とは何か」ということを論じながら、非常にすぐれた、言語論、意味論、文化論、コミュニケーション論となっているのである。特に、その根底にある意識を温存したまま、差別語を単に言い換えるだけで済まそうとする風潮への警鐘や、日本語教育をないがしろにしたままの英語偏重への批判は、傾聴に値するものである。

文責:羽塚 高照(センター研究員)

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