親鸞仏教センター
お問い合わせ
 
「現代を生きる人々」と対話するために
HOME親鸞仏教センター概要アクセスサイトマップ
濁浪清風今との出会い研究活動報告出版物紹介講座案内研究員一覧
 HOME > ブックレビュー > ブックレビュー(書評)
ブックレビュー(書評)
2008年 4月
『菜根譚』
  洪自誠(中村璋八、石川力山訳注) 著 [講談社 1250円 1986年]

 法蔵館版の『清沢満之全集』に収録されている暁烏敏、月見覚了両氏の文章のなかに、清沢満之が『菜根譚』を読んでいたことを示す記述がある。清沢にはたしかに儒教や道教などの中国思想に対する素養もあったわけだが、両氏の述懐によれば、清沢は『菜根譚』の思想をそれほど高くは評価していなかったそうである。
 『菜根譚』は、明末の儒者・洪応明が撰じた処世修養の書であり、日本では金沢藩の儒者・林?坡が文政五年(1822年)刊行し、その当時は盛んに読まれたらしい。だが、この書を読んでみてわかるのは、その思想は実際には儒教・仏教・道教が渾然一体となったものであり、全体的にいまひとつインパクトに欠けるといった印象を受ける。また、仏教に関して言えば、とりわけ禅の影響が顕著であるようにも見うけられる。どうして清沢はこの書をそれほど高く評価しなかったのか。そんなことも思い合わせながら読み直してみるのも悪くない気がする。

文責:山本伸裕(センター研究員)

最近のブックレビュー一覧
[2008年7月]:『ミッション・スクールと戦争――立教学院のディレンマ』 老川 慶喜、前田 一男 編著
[2008年5月]:『狂気と王権』 井上 章一 著
[2008年5月]:『「結婚式教会」の誕生』 五十嵐 太郎 著
[2008年5月]:『エビと日本人2 ―暮らしのなかのグローバル化』 村井 吉敬 著
[2008年4月]:『貨幣の思想史―お金について考えた人びと』 内山 節 著
Backnember ページトップへ
濁浪清風今との出会いブックレビュー
研究活動報告出版物紹介講座案内バックナンバー一覧
親鸞仏教センター
MAP
親鸞仏教センターTwitter親鸞仏教センターfacebook

親鸞仏教センター [真宗大谷派]<br>〒113-0034 東京都文京区湯島2-19-11
TEL 03-3814-4900 
FAX 03-3814-4901 
mail:shinran@higashihonganji.or.jp
 
掲載の記事・写真の無断転載を禁じます
Copyright©The Center for Shin Buddhist Studies. All rights reserved.
ホーム 親鸞仏教センター概要 講座のご案内 スタッフ紹介 バックナンバー一覧 リンク サイトマップ アクセス