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ブックレビュー(書評)
2008年 8月
『太平洋戦争と新聞』
  前坂 俊之 著 [講談社学術文庫 1250円 2007年]

 太平洋戦争の戦時下、マスコミは政府・軍部からのたび重なる弾圧を受け、言論の自由を奪われ、戦争に荷担(かたん)することとなったといわれる。しかし本書がその綿密な資料の分析から明らかにするのは、世論を喚起(かんき)し軍部独裁と戦争へ進む道を食い止める機会は何度もありながら、その都度その機会を逃し、自らカードを手放していった日本のマスコミの姿である。
 政府がもっとも恐れていたのは、実は新聞各紙が一丸となって戦争反対の論陣を張ることだった。しかし新聞はライバルの足を引っ張ろうと内輪もめに終始し、部数拡大のためのスクープを求めて政府にすり寄り、場当たり的な報道を繰り返したあげく、ついには言論機関としての役割を自ら放棄することになっていく。
 ほんの少し昔のこの国にあったことが、今は全くなくなったと果たして言いうるであろうか。現状を顧(かえり)みるとき、薄(うす)ら寒いものを感じずにはいられない。

文責:常塚 聴(センター研究員)

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