親鸞仏教センター
お問い合わせ
 
「現代を生きる人々」と対話するために
HOME親鸞仏教センター概要アクセスサイトマップ
濁浪清風今との出会い研究活動報告出版物紹介講座案内研究員一覧
 HOME > ブックレビュー > ブックレビュー(書評)
ブックレビュー(書評)
2008年 9月
『人はなぜ歴史を偽造するのか』
  長山 靖生 著 [光文社知恵の森文庫 724円 2008年]

 源義経は大陸に渡ってジンギスカンになった。漢字が伝来する前に日本には「神代文字」があった。「古代ムー大陸」は実は日本だった…。この手の怪しげな「歴史」書を書店で見かけることは、いまや珍しいことではない。
 人はなぜ、荒唐無稽としか思えないようなことを信じてしまうのか。著者はその一つの原因として、「物語」と「歴史」の混同という点を指摘する。事実を追求することではなく、「正しさ」「美しさ」を歴史に求めたいという願望、さらにはそれを自分の都合のいいように利用したいという欲望が、「正し」く「美し」ければ事実でなくてもかまわない、むしろ学問的に否定されないぶん、事実でないほうがかえって望ましいという倒錯(とうさく)した有様を生む。それは「右」も「左」も同様だと著者は指摘する。
 事実を無視した議論は単なる机上の空論というのみならず、端的に有害である。耳に心地よい言葉に流され、事実を見失ってはならない。自戒も込めて強調したい。

文責:常塚 聴(センター研究員)

最近のブックレビュー一覧
Backnember ページトップへ
濁浪清風今との出会いブックレビュー
研究活動報告出版物紹介講座案内バックナンバー一覧
親鸞仏教センター
MAP
親鸞仏教センターTwitter親鸞仏教センターfacebook

親鸞仏教センター [真宗大谷派]<br>〒113-0034 東京都文京区湯島2-19-11
TEL 03-3814-4900 
FAX 03-3814-4901 
mail:shinran@higashihonganji.or.jp
 
掲載の記事・写真の無断転載を禁じます
Copyright©The Center for Shin Buddhist Studies. All rights reserved.
ホーム 親鸞仏教センター概要 講座のご案内 スタッフ紹介 バックナンバー一覧 リンク サイトマップ アクセス