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ブックレビュー(書評)
 
2009年 1月
機関銃の社会史』
  ジョン・エリス 著/越智 道雄 訳 [平凡社ライブラリー 1400円 2008年]

 本書はいわば「機関銃」という一つの兵器の伝記である。すぐれた伝記が単なる一個人の人生を語るのみならず、その背景にある時代そのものを映し出すように、本書は一つの兵器の開発と軍事的受容の過程を語りながら、その背景にある社会の姿をあぶり出している。
 機関銃が開発された当初、ヨーロッパ列強の軍隊はこの兵器の実用性を認めず、従来の「美学」に反するとして忌避(きひ)する姿勢を示した。ところがその一方で、アジアやアフリカでの戦争では機関銃を積極的に活用していたという。その背景にあるものは明らかであろう。
 当初、機関銃はそのあまりの威力から、戦争に対する抑止力としてはたらくと考えられたという。しかし、実際には決してそうはならず、かえって兵器の威力の拡大と戦争の悲惨化をもたらした。機関銃はいわば最初の「大量破壊兵器」である。そのたどった道を知ることは、現在の世界を読み解くうえでも有益であろう。

文責:常塚 聴(センター研究員)

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