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ブックレビュー(書評)
 
2009年 2月
洋行の時代 岩倉使節団から横光利一まで』
  大久保 喬樹 著 [中公新書 760円 2008年]

 欧米への渡航が「洋行」と呼ばれた時代、すなわち幕末の開国から太平洋戦争までの、さまざまな日本人の欧米体験を描いた一冊である。
 紙幅の限られた新書でありながら、本書には、福沢諭吉、津田梅子、森鴎外、夏目漱石、永井荷風、与謝野晶子、大杉栄など実に数多くの人物が登場する。近代国家形成のために欧州諸国に学ばんとした岩倉使節団による洋行の開始から、昭和初期の横光利一による西欧文明の否定という形での洋行の終焉まで、多種多様の日本人が洋行を経験し、そのスタイルも結果も千差万別であった。筆者は、この洋行の諸相と変遷に日本の近代化の縮図を見るのである。
 歴史を紐解けば、日本は海外の学問や文化の吸収に意欲的であった時代のほうが長い。異文化への接触と摂取のあり方を通して日本文化の特質を描き出そうとする筆者の視点は、今後ますます他国との関わりが深まっていくであろう現代において、一層必要とされるものではないだろうか。

文責:春近 敬(センター嘱託研究員)

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