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ブックレビュー(書評)
 
2009年 4月
戦国仏教―中世社会と日蓮宗』
  湯浅 治久 著 [中公新書 780円 2009年]

 われわれは通常「浄土真宗」という宗派の始まりを鎌倉時代におき、その時代の仏教を総称して「鎌倉新仏教」と呼んでいる。確かに、親鸞という人間が生きていた時代は鎌倉時代であり、その同時代に卓越した宗教家が多数輩出されたのは事実である。
 しかし著者によると、「鎌倉新仏教」が民衆のなかで大きな力を持つようになったのは実は室町から戦国時代においてであり、その点からはむしろ「戦国仏教」と呼ぶべきであるという。「戦国仏教」は開祖の先鋭的な思想が政治的動乱や飢饉などの天災に遭遇していく中で現実社会に適応していき、社会的ネットワークの中核となり、出世間主義から地域の中の宗教へと変化していった点に特色があるとされる。
 開祖の思想を神聖化し、その後の過程をそこからの「堕落」ととらえる発想は宗教研究においても根強い。宗教のダイナミックなあり方を捉えなおすためにも、本書の与える視座は大きな意義をもつものであろう。

文責:常塚 聴(センター研究員)

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