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ブックレビュー(書評)
 
2009年 5月
源頼朝像 沈黙の肖像画』
  米倉 迪夫 著 [平凡社ライブラリー 1200円 2006年]

 源頼朝という人物は、神護寺蔵「伝源頼朝像」という強力なイメージと結びついて語られる。「似絵(にせえ)」という日本特有の肖像画芸術の最高傑作とされ、日本を代表する美術作品ともいわれるこの肖像画は、いわば武家政権という政治体制の一つのアイコンでもある。
 しかし、この肖像画が事実として「源頼朝」という人物の姿を写したものであるかどうかには、実は確たる証拠がない。本書はそれまでの定説に大胆に異論を唱え、源頼朝・平重盛・藤原光能とされていた神護寺三像の像主をそれぞれ足利直義・足利尊氏・足利義詮と推測し、制作年代を南北朝期にまで下げる見解を示している。
 本書の見解については、いくつかの異論も寄せられている。しかし、絵画資料が歴史学研究に活用されることで、従来の歴史観が大きく変化するきっかけとなったという本書の功績は動かし難い。歴史に関心をもつ読者にとっての必読書といえよう。

文責:常塚 聴(センター研究員)

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