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ブックレビュー(書評)
 
2009年 7月
『「痴呆老人」は何を見ているか
  大井 玄 著 [新潮新書 700円 2008年]

 認知症が「老いの表現」だなどと書くと、特にアルツハイマー関連の疾病研究者などから頭がおかしいのではないかという目で見られてしまうのが、現代社会の痴呆の位置づけであるらしい。筆者は、老いは決して死への「病的因子」ではなく、いのちのたどる過程なのだという。なるほどたしかに、そのような目で痴呆老人を捉(とら)えなおすとき、人間にとって健康とは何かという問題が、あらためて問い直されてくるように思われる。健康と思えば健康、病気と思えば病気、というのは一見、乱暴な言い方のようにも見えるが、私たちのなかで、虫歯なども含め何等の病も抱えずに暮らしている人間が果たしてどれだけいるであろうか。
 本書のなかで「健康感」という概念を筆者は使う。痴呆がいのちの過程と見なされずに、病人とされてしまうことは、痴呆老人にとって「健康感」を奪うものでしかないのかという筆者の問題の投げかけは、現代の社会を考えるうえでも非常に面白い。

文責:山本伸裕(センター研究員)

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