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ブックレビュー(書評)
 
2009年 7月
『人体 失敗の進化史
  遠藤 秀紀 著 [光文社新書 740円 2006年]

 人間の体は、驚嘆するほどうまくできていると同時に、また驚くほどいいかげんにつくられている。もともとあった素材を別の用途に使い回したり、無理に改造して間に合わせたりと、「ブリコラージュ」(器用仕事)に似た進化の過程を経て、現在の人間の体がある。
 その結果、人間の体はさまざまな不具合を抱えるようになった。進化の過程でなんの弾(はず)みでか二本足で立ち上がったヒトは、宿命的に足の血行障害や腰痛といった障害に悩みながら、言葉を話せる喉頭(こうとう)の構造と巨大化した大脳を獲得し、ついには自らの進化の過程を考えるところにまで到達した。しかしそれは、自分で自分を滅ぼしてしまう力を持つことでもあった。
 自滅する手段を考えつくことはできても、それを止めることができない人間は、どうも「進化の失敗作」であるようだ。とはいえ、失敗を認めることができるあたり、まだ見込みはある、というのはややひいき目であろうか。

文責:常塚 聴(センター研究員)

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