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ブックレビュー(書評)
 
2009年 8月
『「死」の教科書〜なぜ人を殺してはいけないか〜
  産経新聞大阪社会部 著 [河出書房新社 780円 2007年]

 「人間は死と不幸と無知とを癒すことができなかったので、幸福になるために、それらのことについて考えないことにした」と言ったのはパスカルである。この言葉を聞くまでもなく、人は死について考えることを避けようとする。
 本書は、現代で起きているさまざまな死の局面について取材している。子どもたちによる殺人、JR福知山線の脱線衝突事故、自殺、死刑、ホスピス、そして葬儀─それぞれの場面で人が如何に死に相対したかについて述べられている。
 どれも一読に値するが、やはり死刑についての論述に注目したい。日本人は死刑に対する肯定的意見が強い。しかし、死刑とはそもそも何かについて考えることは少ない。この本では、死刑についてその執行の方法などわれわれが知らない側面について教えてくれる。死刑について結論を出すのはその実態を知ってからでよいだろう。また、逆に言えば、死刑についての情報があまりにも少ないから、抽象的な議論が進むのではないだろうか。
 本書は、命が消え行く瞬間の論述を通じて、今、私たちが生きていることの重みを考えさせてくれる。

文責:常塚 聴(センター研究員)

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