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ブックレビュー(書評)
 
2009年 9月
『聖遺物崇敬の心性史 西洋中世の聖性と造形
  秋山 聰 著 [講談社選書メチエ 1600円 2009年]

 神社のことを英語で「シュライン」というが、この単語は元来「聖遺物容器」を意味した。「聖遺物」とはキリスト教でイエス、聖母マリア、使徒、殉教者など、神に由来する神聖な力(ウィルトゥス)をもつとされた人物の遺体や遺品、あるいはその他その人物に関係する品物のことで、その「ウィルトゥス」を発散することでさまざまな奇跡を起こすとされた。その聖遺物を収めるための容器が「シュライン」で、その形は日本でいえばちょうど「御神輿(おみこし)」を連想させる。
 聖遺物は奇跡を起こす力をもつとされ、また教会に不可欠なものとされたため、数に限りのある聖遺物をめぐってさまざまな人間のドラマがくりひろげられた。聖なるものと確かなつながりをもちたいと願う心情は、現代にも受け継がれている。暗黒時代といわれることもある西洋中世においても、人間の思いは今と変わることがないことを考えさせられる。

文責:常塚 聴(センター研究員)

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