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ブックレビュー(書評)
 
2010年 3月
『いのちをいただく』
  内田 美智子 文
 諸江 和美 絵  佐藤 剛史 監修
[西日本新聞社 1200円 2009年]

 いただきますとは、いのちをいただくこと─仏教に関心ある者なら、一度はこのような言葉を聞いたり、発したことがあるだろう。初めて聞いたとき、そこに感銘が起こる大切な言葉だ。しかし、悲しいことに、毎食そのような意識で食べることは困難である。しかも、その大切な言葉さえも、頭で理解しているために、なかなか実感をもった言葉とはなりづらい。残したらもったいないと言う一方で、ダイエットのためには食べ物を残す現代に、どこまで「いただきます」は通じるのだろう。
 この本は、絵本である。しかも薄い。絵本の文章だけならば、一度読むのに10分もかからないだろう。しかし、そこだけで終わることは決してない。なぜならば、必ずもう一度読みたくなるからである。まず、テーマの多彩さに驚かされる。職業とはなにか、父と子の関係の在り方、動物を愛し、動物に愛されるとは? そして何よりも、命をいただくとは、どのようなことなのか─。
 私たちは、「いのちを大切に」という言葉を口にする。しかし、私たちはその言葉の裏側に、あえて見ないようにしている現実があるのではないかということを教えてくれる大切な本である。

文責:田村晃徳(センター嘱託研究員)

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