親鸞仏教センター
お問い合わせ
 
「現代を生きる人々」と対話するために
HOME親鸞仏教センター概要アクセスサイトマップ
濁浪清風今との出会い研究活動報告出版物紹介講座案内研究員一覧
 HOME > ブックレビュー > ブックレビュー(書評)
ブックレビュー(書評)
 
2010年 5月
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』
  加藤 陽子 著 [朝日出版社 1700円 2009年]

 歴史に関して、特に戦争という日本近現代史上の大問題にまつわるさまざまな議論を読んでいると、どのような立場から発せられる言葉にせよ、シンプルで聞こえの良い言説が支持される傾向を感じることがある。本書は日清戦争から太平洋戦争までの戦争史について、「そもそも、なぜ日本人はこんな道を選んだのか」という根本的な問いから丹念に資料を提示して概観したものである。本文は中高生への講義録を編集した形をとり、決してシンプルではない議論を簡明に語ることに成功している。
 このことでも十分に一読に値するが、さらに注目すべきは、その議論の前提が語られる序章部分である。人間が重要な決定をする際には、過去の出来事を一面的に解釈して自説の補強とする「歴史の誤用」が起こりうるのであり、決断を誤らないためには解釈の蓄積が決め手となるのだという筆者の問題提起は、大いに示唆を与えるものである。

文責:春近 敬(センター研究員)

最近のブックレビュー一覧
[2010年7月]:『出家とその弟子』 倉田 百三 著
[2010年6月]:『死生観を問いなおす』 広井 良典 著
[2010年6月]:『デミアン』 ヘルマン・ヘッセ 著
[2010年5月]:『隠された風景―死の現場を歩く―』 福岡 賢正 著
[2010年5月]:『環境世界と自己の系譜』 大井 玄 著
Backnember ページトップへ
濁浪清風今との出会いブックレビュー
研究活動報告出版物紹介講座案内バックナンバー一覧
親鸞仏教センター
MAP
親鸞仏教センターTwitter親鸞仏教センターfacebook

親鸞仏教センター [真宗大谷派]<br>〒113-0034 東京都文京区湯島2-19-11
TEL 03-3814-4900 
FAX 03-3814-4901 
mail:shinran@higashihonganji.or.jp
 
掲載の記事・写真の無断転載を禁じます
Copyright©The Center for Shin Buddhist Studies. All rights reserved.
ホーム 親鸞仏教センター概要 講座のご案内 スタッフ紹介 バックナンバー一覧 リンク サイトマップ アクセス