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ブックレビュー(書評)
 
2010年 10月
『伊丹万作エッセイ集』
  伊丹万作 著 [ちくま学芸文庫 1,470円 2010年]

 「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによってだまされ始めているにちがいないのである。

 これは伊丹万作が戦争責任について論じたエッセイの一文である。この言葉が今でも新鮮さをもって私たちの胸に届くのは、「だまされていた」と憤慨(ふんがい)しながらも、実は「平気でいられる」自分たちの姿が見ぬかれているからであろう。誰かに責任をおしつけて、自分たちを安全な場所に置こうとするのは、一種の本能のようなものである。しかし、責任者を特定することで事足れりとして、そこで思考を停止してしまうことが、実は一番危険であり、かつ私たちのもつ病であることを、伊丹の言葉は示してくれている。私たちの日常の生き方さえも問いなおさせる力をもつ文章であろう。

文責:花園一実(センター研究員)

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