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ブックレビュー(書評)
 
2011年 1月
『人間とは何か チンパンジー研究から見えてきたこと』
  松沢哲郎 著 [岩波書店 2,100円 2010年]

 「チンパンジーの研究は人間を深く知る研究でもある。チンパンジーを理解することを通じて、『人間とは何か』という人間の本性について明らかにしたい。必ずしも実証的な研究ばかりではない。断片的な事実をもとに描かれた、人間という存在の物語である。」
 本書では、この分野における世界有数の研究施設である京都大学霊長類研究所での最新の研究の成果が、コラム形式の平易な文章で紹介されている。研究員一人ひとりの肉声で語られるこの「記録」は、研究というより、まるで彼らチンパンジーとの共同生活を綴った「日記」であるかのようだ。ここでは「人間」が、生物学上のひとりの隣人として、「チンパンジー」として生活するチンパンジーたちと向き合い続けている。
 遺伝子上では98,77%同じであるとされる人間とチンパンジーとには、その振る舞いにさまざまな共通点、相違点がある。特に認知ということをめぐって私たちに明かされる「チンパンジーの世界」は、とかく人間中心的に陥りがちな私たちの思考、発想を超えて、より広範な視点から「人間の世界」、ひいては「私の世界」を捉(とら)えなおすひとつの指標となるのではないだろうか。

文責:内記洸(親鸞仏教センター嘱託研究員)

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