親鸞仏教センター
お問い合わせ
 
「現代を生きる人々」と対話するために
HOME親鸞仏教センター概要アクセスサイトマップ
濁浪清風今との出会い研究活動報告出版物紹介講座案内研究員一覧
 HOME > 研究活動報告 > 現代と親鸞の研究会
研究活動報告
現代と親鸞の研究会
 親鸞仏教センターでは、2001年の設立以来「研究」・「交流」・「出版(広報)」の3つを活動の柱としてきた。そして、そこに一貫して流れるテーマは「現代と親鸞」ということである。
 その意味するところは、「真宗大谷派が、現代に真向かいになって、時代の苦悩と宗祖親鸞聖人の願いとの接点を探り、現代人に真実の宗教そのものを語りかけるための、新しい視点と言葉を見出そうとする試みである」(『親鸞仏教センター通信』創刊号巻頭言より)という、いわば当センターの設立の精神とも言えるこの言葉に示される。これを具現化しようとする取り組みの一つとして、まず挙げられるのが「現代と親鸞の研究会」である。
 それは、さまざま分野の最前線で活躍される有識者から、その分野の課題について問題提起をしていただき、そこでの対話交流を通して、親鸞思想から新たな表現を生み出すことができないかを模索する場である。
 本ページは、継続してきた「現代と親鸞の研究会」を時代と共に振り返りつつ、改めて当センターの活動を宗門内外に公開して、向後も相乗的に展開していくための一助となるよう願うものである。
  「現代と親鸞の研究会」を振り返って

─現代を生きる人間の闇─
■ 9.11のテロとさまざまな現代の諸課題
 センターが開設する以前、胎動とも言える準備年度から当研究会は開催されており、社会評論家の芹沢俊介氏、文芸評論家の山城むつみ氏、哲学者の竹田青嗣氏、神経内科医の平山惠造氏にもご出講いただいている。
 センターが開設した2001年は、アメリカ同時多発テロが起きた年である。その様子は日本国中にリアルタイムで放映され、各講師が、多かれ少なかれそのことに触れている。特に高史明氏は、テロリズムを非難しつつ、アメリカがそこから「文明対野蛮」、「善と悪の対立点」を引き出し、「わかる」、「わからない」で言う「わかる」だけですべてが進められていくとき、人間は自力の闇を深めるということから語り始められた。

■ 注視し続けなければならない「カルト問題」
 センターの設立時は、重点的に「カルト問題」を主題にあげている。今に到って、一見、姿を現さなくなったような「カルト」だが、問題は解決しておらず、表に出ていない分、さらに深刻になっているのではないか。さらに注視してその姿を追い、真の救済を問い、発信していく必要がある。

■ 多岐にわたる課題
 現代人を取り巻く状況は多種多様である。当研究会は、思想についてはもちろんのこと、医療や生命倫理、教育や介護の課題など、さまざまな分野から聞かせていただく姿勢をもつ。さらに課題を深めるために、時として、継続したテーマで問題提起がなされ展開されるよう試みる。

■ グローバリズムが与える影響
 グローバリズムが声高に叫ばれ、特に経済活動において、その富を生む背後に底知れないほど人間の闇が深まっていることが語られている。特に暉峻氏からは、 その弊害から生み出されていく競争社会の歪みについて問題提起していただき、無意識のうちにそれを是としているわれわれに警鐘を鳴らされた。また、グローバル経済の成り立ちや仕組み、仏教以外の宗教が世界に及ぼしてきた影響など、多角的に現代社会について論じていただく機会も得ている。これらの経済活動や国際問題に対して畑違いと無視できる状況ではない。

■ 社会を覆う不安感
 2011年まで、14年連続で1年間の自殺者数が3万人を超えた。その背景にはさまざまな要因が考えられる。時代の苦悩と親鸞思想との接点を探るために、まず、具体的に臨床に携わる方々に、問題提起していただく機会も多々ある。北西氏からは、精神疾患の治療を必ずしも薬物療法に頼るのではなく、苦悩があると「諦める」のではなく、その有様を「明らめ」て、受け入れる。そこに新しい人生が開かれると森田療法の現場から語られた。また、「べてるの家」の向谷地氏との会では、当事者を交えての意見交換も行った。
 メディアが抱える問題や終末介護、問われる宗教の役割など、課題の枚挙に暇はない。次から次へと表出してくる課題に敏感にならざるをえないことと、その課題と格闘している講師に出会えるのは、首都圏において研究交流の場として開いている賜物であろうか。

■ 人間のエゴと東日本大震災
 世界のさまざまな事象に目を向け、それを最前線で課題と受け止められる方々の問題提起は、発せられる表現は違えど、人知の限界、「闇」がキーワードになることが多々ある。環境問題や企業の組織的不正などに着目してきた矢先に直面した東日本大震災で、徹底的にそのことが突きつけられた。槌田氏からは、科学者であった立場から、「愚」を見つめなおすことを提起いただいた。

親鸞仏教センターでは、冒頭に挙げた設立の精神を常に確認しつつ、幅広く敏感かつ謙虚な学びの場を創造していきたい。
※研究会の内容は『現代と親鸞の研究会』各ページ、及び研究誌『現代と親鸞』各号 に掲載されています。


Backnember ページトップへ
公開講座 親鸞思想の解明 現代と親鸞の研究英訳『教行信証』研究会
清沢満之研究会 「『教行信証』と善導」研究会会 「三宝としてのサンガ論」研究会」研究会
聖典の試訳『尊号真像銘文』研究会近現代『教行信証』研究検証プロジェクト
親鸞仏教センター研究交流サロン インタビュー
濁浪清風今との出会い研究活動報告出版物紹介講座案内バックナンバー一覧
親鸞仏教センター
MAP
親鸞仏教センターTwitter親鸞仏教センターfacebook

親鸞仏教センター [真宗大谷派]<br>〒113-0034 東京都文京区湯島2-19-11
TEL 03-3814-4900 
FAX 03-3814-4901 
mail:shinran@higashihonganji.or.jp
 
掲載の記事・写真の無断転載を禁じます
Copyright©The Center for Shin Buddhist Studies. All rights reserved.
ホーム 親鸞仏教センター概要 講座のご案内 スタッフ紹介 バックナンバー一覧 リンク サイトマップ アクセス