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研究活動報告
聖典の試訳『尊号真像銘文』研究会
 人類の歴史は、「闇」を嫌い「光」を求めてきた歴史である。昼夜を問わず光であふれた、この現代においてなお、私たちは自らの心のうちに光を求め続けている。
 「阿弥陀仏」もまた、さまざまな「光」であると言われるが、われわれ文明の光と違うのは、それが「闇」を絶えず照らし続けようとする光であることだ。照らし続ける光であるということは、照らされ続ける闇があるということにほかならない。私たちが生きている限り、闇はなくならない。割り切らずごまかさず、闇に寄り添い続けるこころが「阿弥陀」と呼ばれるのだ。(元研究員 内記 洸)
『尊号真像銘文』試訳 13
「勢至菩薩の銘文」(二)
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現代語
 「我憶往昔(がおくおうじゃく)」というのは、「私は『恒河沙劫(ごうがしゃこう)』(注1)、つまり、数えあげることなどとてもできないような、はてしなく遠い月日を今、思い起こすのです」、という意味です。
 「有仏出世(うぶつしゅっせ) 名無量光(みょうむりょうこう)」というのは、その遠い遠い昔、「仏」が、私たちが迷い苦しむこの世界に現れて下さったということであり、また、私たちの前に現れてくださったその「仏」とは、「無量の光」、つまり「阿弥陀如来」にほかならないというのです。そして、十二の光の「仏」がそのつど十二回にもわたってこちらに現れてくださった、ということで、「十二如来 相継一劫(そうけいいっこう)」と言うのです。「十二如来」とはつまり、阿弥陀如来を十二種類の光で表現した名前であって、「相継一劫」とは、阿弥陀如来が十二の光の仏と成って次々に現れてくださったことを「相継(つ)いで」と言っているのです。「其最後仏(ごさいごぶつ) 名超日月光(みょうちょうにちがっこう)」というのは、十二の光の仏のうち、最後にこちらに現れてくださった仏は、「超日月光仏」というお名前である、ということです。「彼仏教我(ひぶつきょうが) 念仏三昧(さんまい)」というのは、最後のその超日月光仏が、以下のような「念仏の教え」を勢至菩薩に授けられたということです。

注1
 「恒河沙」はガンジス河の砂粒のことで、「劫」は無限に思えるような長さを表す時間の単位。

原 文
 「我憶往昔」というは、われむかし、恒河沙劫のかずのとしをおもうというこころなり。
 「有仏出世 名無量光」ともうすは、仏、世にいでさせたまいしともうす御ことばなり。世にいでさせたまいし仏は、阿弥陀如来なりともうすなり。十二光仏、十二度世にいでさせたまうを、「十二如来 相継一劫」ともうすなり。十二如来ともうすはすなわち阿弥陀如来の十二光の御名なり。相継一劫というは、十二光仏の、十二度世にいでさせたまうをあいつぐというなり。「其最後仏 名超日月光」ともうすは、十二光仏の、世にいでさせたまいしおわりの仏を、超日月光仏ともうすとなり。「彼仏教我 念仏三昧」ともうすは、かの最後の超日月光仏の念仏三昧を、勢至にはおしえたまうとなり。(『真宗聖典』五一六頁)
■参考(頁はすべて『真宗聖典』)

十二光仏
・謹んで真仏土を案ずれば、仏はすなわちこれ不可思議光如来なり、土はまたこれ無量光明土なり。
(三〇〇頁『教行信証』「真仏土巻」)
・仏阿難に告げたまわく、「無量寿仏の威神光明、最尊第一にして、諸仏の光明の及ぶことあたわざるところなり。乃至 このゆえに無量寿仏は、無量光仏・無辺光仏・無碍光仏・無対光仏・炎王光仏・清浄光仏・歓喜光仏・智慧光仏・不断光仏・難思光仏・無称光仏・超日月光仏と号す。それ衆生ありて、この光に遇う者は、三垢消滅し、身意柔軟なり。歓喜踊躍し、善心生ず。(同『無量寿経』)


念仏三昧
・今、所修の念仏三昧に約するに、いまし仏力を憑む。帝王に近づけば、あえて犯すものなきがごとし。けだし阿弥陀仏、大慈悲力・大誓願力・大智慧力・大三昧力・大威神力・大摧邪力・大降魔力・天眼遠見力・天耳遙聞力・他心徹鑑力・光明遍照摂取衆生力ましますに由ってなり。
(一八五頁『教行信証』「行巻」『観経義疏』)

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